PBJ ワークショップ
ベルクソンと音楽の夕べ
日時:10月27日(日) 14時〜18時
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 東館8階ホール
(日曜は東門が閉門しておりますため、正門から来場ください)
登壇者(敬称略):
山下尚一(駿河台大学)
合田正人(明治大学)
キャロリン・ビルトフト Carolyn Biltoft(ジュネーブ国際・開発高等研究所)
コメンテーター:藤田尚志(九州産業大学)
プログラム
14:00 開会の辞
14:10〜15:00 山下尚一先生(録画講演)
「Retrograde Movement of the Music: Between Bergson and Merleau-Ponty」
15:00〜15:10 (休憩)
15:10〜16:10 合田正人先生
「Vers une Planalgie bergsonienne. Patrie, rythme, mémoire pure」
16:10〜16:20 (休憩)
16:20〜17:20 キャロリン・ビルトフト先生
「The Sounds of the Father: The Musical Birthright of Henri Bergson」
17:20〜18:00 質疑・全体討議
概要
哲学者アンリ・ベルクソンの父ミハウは音楽家でした。ビルトフト氏はその楽譜を含むアーカイブ資料を駆使しベルクソンの時間哲学の音楽的起源に迫る貴重な研究を進めておられます。リズムの哲学をめぐって長年にわたり研究を進めてこられた2名の日本人哲学者とともに、ベルクソンと音楽を巡って存分に語っていただきます。
参加無料・要登録・配信なし
どなたでも聴講いただけます。講演は英語・フランス語でなされますが、講演資料の日本語訳を配布いたします。聴講をご希望の方は登録フォーム(https://forms.gle/4vKgcP7ksRS9oKhR7)より10月25日までに登録をお願いいたします。
PBJとは? PBJ(Project Bergson in Japan)は2007年に日本で創設された研究プロジェクトです。フランスのノーベル賞哲学者アンリ・ベルクソン(Henri Bergson, 1859-1941)の哲学を分野横断的な観点で検証し直し、その現代的再評価を組織的に行っています。現在の代表は平井靖史(慶應義塾大学)。ホームページはhttp://matterandmemory.jimdo.com/
このイベントは科学研究費助成事業(科研費)基盤研究(B)「ベルクソン時間思想の多元的展開」(課題番号:24K00005)の支援を受けて実施されています。
ブラジルのセアラー連邦大学のエヴァルド・サンパイオ氏の監修のもと、ベルクソンに関する特集号が『シンテーゼ』誌にて、『思考と動き』の90周年を記念して発刊されました。以下のリンクからご覧いただけます。
https://www.faje.edu.br/periodicos/index.php/Sintese/issue/view/631
ご覧いただければお分かりの通り、PBJ(日本におけるベルクソンプロジェクト)の主要メンバーがこの特集号に大いに貢献しております。ぜひ一読いただき、共有していただければ幸いです。
Presentation
O PENSAMENTO E O MOVENTE - 90 ANOS (CREATIVE MIND - 90 YEARS)
Evaldo Silva Pereira Sampaio, Henrique Fróes
Articles
THE DISCOVERY OF THE PSYCHIC UNCONSCIOUS AND THE FIRST BERGSONIAN THEORY OF THE UNCONSCIOUS
Henrique Fróes
PHILOSOPHY AND THE BOUNDARIES OF MEANING: THE QUESTION OF THE KNOWLEDGE OF REALITY IN BERGSON
Evaldo Silva Pereira Sampaio
DOES TIME HAVE A SPEED? TIME QUALIA AND BERGSON’S DURÉE
Yasushi Hirai
BERGSON’S CRITIQUE OF THE IDEA OF NOTHINGNESS AND OF THE QUESTION WHY THERE IS SOMETHING RATHER THAN NOTHING: A SKETCH OF A FORMAL RECONSTRUCTION
Tatsuya Murayama
RHYTHMEASURE REVISITED. DURATION-NUMBER, MULTI-TIME SCALE THEORY, ETHICS OF DÉMESURE IN BERGSON’S PHILOSOPHY
Hisashi Fujita
WHAT IS THE PRESENT IN BERGSON’S THOUGHT?
Tatsuya Higaki
THE PEDAGOGY OF NOTHING
Rocco Ronchi
CATEGORIES AS ONTOLOGICAL INVARIANTS OF THE SYSTEMATIC ORDER OF DISCOURSE IN LIMA VAZ (II)
Marcelo Fernandes de Aquino
カテリーナ・ザンフィ連続講演会
詳細は特設ページにて。
Project Bergson in Japan最新論集
『〈持続〉の力——ベルクソン『時間と自由』の切り開く新地平』
2024年7月17日刊行
最新にして最深のベルクソンをお届けします。
ベルクソンの時間哲学の根幹をなす持続概念は、彼のデビュー作『時間と自由』(『意識に直接与えられたものについての試論』)で開示されました。
この概念的起源を改めて検証し、続く多方面に及ぶ爆発的な哲学的影響を辿りなおします。
ぜひ奮って今日からご予約ください!!
平井靖史・藤田尚志編『〈持続〉の力――ベルクソン『時間と自由』の切り開く新地平』書肆心水、2024年。
拡張ベルクソン主義、シリーズ最新刊
ベルクソン哲学の現代的射程は計り知れない広がりと深さを秘めている。その土台であり屋台骨となっているベルクソン独自の時間概念〈持続〉。ベルクソンの総ての革新がそこから始まった〈持続〉概念が示される『時間と自由』。その現代的読解の最前線。
目 次
はしがき 安孫子信
序 論 平井靖史
要旨集
第1部 強度とリズム
1-1 強度的な大きさ――それは撞着語法か、必然の謂いか ――直接的経験のパラドックスに対峙するベルクソンの高次経験論……アレッサンドラ・カンポ(濱田明日郎・木山裕登訳)
1-2 強度概念をめぐる論争とその背景――アンリ・ベルクソンとジュール・タンヌリ……三宅岳史
1-3 ベルクソンの詩法……合田正人
第2部 時間と空間
2-1 時制と時間的延長を結合する――(分析的な)時間形而上学の諸問題を克服するにあたってベルクソンの「質的多様性」が持つポテンシャル……ソーニャ・デッペ(木山裕登訳)
2-2 マクタガートvs.ベルクソン――時制とアスペクトの時間論的射程……平井靖史
2-3 初期ベルクソンにおける数学と空間……近藤和敬
第3部 人格と自由
3-1 『試論』における意思決定と選択の人工的次元……エマニュエル・ピカヴェ(田村康貴訳)
3-2 人格性について――分析哲学的自己論とベルクソンの表現的自我……藤田尚志
3-3 芸術作品としての自由行為――ベルクソンの自由論と19世紀西欧の芸術論……村山達也
第4部 『時間と自由』以降の展開
4-1 自由行為と笑い――ベルクソンの『人間嫌い』解釈から考える……中原真祐子
4-2 ベルクソン記憶論における精神の地位とその変容……天野恵美理
4-3 ベルクソンと脳半球……バリー・デイントン(持地秀紀訳)
4-4 ベルクソンにおける純粋記憶の諸平面の共存をめぐって……S.ミラヴェット、E.デューリング、永野拓也(永野拓也訳)
第5部 持続概念の社会論的展開
5-1 ベルクソンと共に〈植民地的持続〉を考える……アリア・アル=サジ(平賀裕貴訳)
5-2 ベルクソンとフェミニズム――エリザベス・グロスの視点より……檜垣立哉
5-3 ベルクソンの未完の社会学……安孫子信
第6部 持続概念の日本的展開
6-1 「純粋持続」を京都学派に移植する――西谷啓治の場合……杉村靖彦
6-2 「我々は一人で持続するのではない」――ベルクソンと九鬼における偶然性……シモン・エベルソルト
プロジェクトの“持続”とは何か(あとがきに代えて)……藤田尚志
PBJ活動記録(2007.4-2024.3)……藤田尚志
人名索引
事項索引
Amazonページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4910213511
出版社(書肆心水)ページ
※はしがきの一部、目次、序論、PBJ活動記録、索引などご覧いただけます。
https://shoshi-shinsui.com/9784910213514.htm
The second event of the new Project Bergson in Japan:
Dispositions, Virtuality, Tendency
Bergson and the Metaphysics of Powers
- 11th and 12th June, 2024
- Queen's University Belfast and Zoom
日本時間では11日(火)21時スタート、12日(水)18時スタートです!
マーク・シンクレアの仕事を出発点に、アレッサンドラ・カンポ、マチルド・タアール、米田翼など若手世代が結集して「傾向性」の問題を論じます。
応答者に原健一、アンナ・クシュミルク、中原真祐子、岡嶋隆佑、ヤーロン・ウルフ。
登録不要、無料で視聴できます。
Day 1 (Tuesday, 11 June) Chair : Yasushi Hirai
Opening Remark: Mark Sinclair
BST13:00- (JST21:00) Mark Sinclair: Tendency and Time (respondent: Kenichi Hara)
BST14:00- (JST22:00) Mathilde Tahar: Causation in evolution. Linking tendency with consciousness (respondent: Mayuko Nakahara)
BST15:00- (JST23:00) Tsubasa Yoneda: Universality and Novelty: Bergson's Dispositions characterized from Alexander's Metaphysics (respondent: Anna Kuszmiruk)
Concluding Remark: Yasushi Hirai
Day 2 (Wednesday, 12 June) Chair : Tatsuya Murayama
Opening Remark: Tatsuya Murayama
BST10:00- (JST18:00) Hisashi Fujita: Dispositionality and Directionality. Notes on Analytic and Bergsonian Approaches (respondent: Yaron Wolf)
BST11:00- (JST19:00) Alessandra Campo: Intensio, intentio, extensio: the temptation of the possible (respondent: Ryusuke Okajima)
BST12:00- (JST20:00) General Discussion
Concluding Remark: Hisashi Fujita
カント生誕300年 国際シンポジウム「ベルクソン対カント」
ラクイラ、2024年5月29−31日
Bergson face à Kant – Colloque International – L’Aquila, 29-30-31 mai 2024
5月29日午後:『意識に直接与えられたものについての試論』
5月30日午前:『物質と記憶』
5月30日午後:『創造的進化』
5月31日午前:『道徳と宗教の二源泉』
5月31日午後:イタリア語訳コレージュ・ド・フランス講義をめぐって
主催者:アレッサンドラ・カンポ(ラクイラ大学)、藤田尚志(九州産業大学)、平井靖史(慶應義塾大学)、フェデリコ・レオーニ(ヴェローナ大学)、ロッコ・ロンキ(ラクイラ大学)、カテリーナ・ザンフィ(CNRS)
登壇者:マルコ・セガラ、デボラ・モラト・ピント、エリー・デューリング、アレッサンドラ・カンポ、フロリアン・ヴェルメイレン、アラン・パネロ、平井靖史、カミーユ・リキエ、アレッサンドロ・タヴェルニティ、マーク・シンクレア、フェデリコ・レオーニ、藤田尚志、クララ・ジマーマン、フレデリック・ウォルムス、カテリーナ・ザンフィ、ロッコ・ロンキ、オーレリアン・ガレーペ、ダニエレ・ポッチャ、ジュリオ・ピアッティ、エドアルド・カロッチャ
会場: la salle 4B du Département des sciences humaines, viale Nizza 14
プログラムなど詳細はhttps://bergson.hypotheses.org/3246
2024年4月より始動する基盤研究(B)(一般)「ベルクソンにおける時間思想の多元的展開」が無事に採択されました。
これよりProject Bergson in Japanは新たなステージに突入します。
さらに深化し変容する拡張ベルクソン主義の活動にご期待ください。