ベルクソンの主著『創造的進化』(1907年)が出版されて一世紀がたちました。当時全世界で反響を呼んだこの哲学書は、生命概念の刷新を中心として数々の問題提起を行ったものですが、その思想の意義は、その後人類が直面していくことになる諸問題の中でますます際立ったものになりつつあります。世界的な再評価の機運も高まる今、『創造的進化』という書物が持つ哲学的・科学的な可能性を総合的に明らかにし、同時にこの書の世界的な受容を再考することによって、従来の西洋哲学研究の枠組みの再構築を試みることをめざします。
研究代表者 安孫子 信 (法政大学 文学部 教授)
『創造的進化』日欧ワークショップ
(4月19日~21日 トゥールーズ)
Ateliers Euro-japonais sur l’Evolution Creatrice de Bergson
(Toulouse, L’Universite de Toulouse II Le Mirail)
第一回会合( 5月7日)
第二回会合( 7月28日)
第三回会合( 9月)
ベルクソン『創造的進化』刊行百周年記念国際シンポジウム「生の哲学の現在」
第1日:『創造的進化』の哲学 10月16日(火)学習院大学
第2日:哲学史・科学史の中の『創造的進化』 10月17日(水)法政大学
第3日:『創造的進化』と現代思想 10月20日(土)京都大学
ワークショップ
「生の哲学の彼方 ベルクソン『道徳と宗教の二源泉』再読」 10月18日東京大学
シンポジウム関連講演会
フレデリック・ヴォルムス「直観と反省のあいだ。メルロ=ポンティの現象学における批判の意味」2007年10月19日(金)関西日仏学館
ピエール・モンテベロ「いかに自然を思考するか。ドゥルーズの自然哲学」2007年10月19日(金)東京大学
第一回会合(4月26日)
第二回会合(7月26日)
第三回会合(9月20日)
国際シンポジウム「東アジアにおけるベルクソン 『創造的進化』の受容と展開」
第一日:日・中・韓におけるベルクソン受容の歴史 10月9日(木)法政大学
第二日:生気論の運命――ベルクソンかドゥルーズか 10月10日(金)法政大学
第三日:生命/物質 10月11日(土)明治大学
シンポジウム関連講演会
アルノー・フランソワ「歴史と正義―ニーチェとベルクソンにおける正義の発生と系譜学」10月10日(金)明治大学
ヘージン・ハン「フランス生気論の誤解された戦略」10月14日(火)東京大学
フレデリック・ケック「ベルクソン:レヴィ=ブリュールとレヴィ=ストロースのあいだで―「未開社会」における保証と信頼」12月8日(月)明治大学
第一回会合(5月16日)
第二回会合(7月25日)
第三回国際シンポジウム「生の哲学の行方」(発表のレジュメ集はこちら)
第一日:形而上学 10月23日(金)法政大学
第二日:エピステモロジ― 10月24日(土)法政大学(*会場に関して、詳しくはこちら)
第三日:政治 10月25日(日)明治大学
関連ワークショップ
《時間と生命:エリー・デューリングを囲んで》
第一部:『持続と同時性』校訂版刊行記念レクチャーセミナー
「パースペクティヴの思考――今日ベルクソン『持続と同時性』を読み直す」
聞き手:三宅岳史 司会:檜垣立哉 10月21日(水)大阪大学
第二部:ワークショップ「時間と生命――現代物理学から現代芸術へ」
エリー・デューリング × 三宅岳史 司会:檜垣立哉 10月30日(金)大阪大学
関連講演会
「生と記憶:ベルクソン-ドゥルーズのデジャヴ概念をめぐって」
エリー・デューリング × 鈴木泉 × 藤田尚志 10月28日(水)東京大学
関連イベント
フレデリック・ヴォルムス教授による集中講義「生と死の間で――現代哲学が取り組むべき生物学的・人類学的・文化的・政治的な諸問題」(レジュメはこちら)
主催:立命館大学大学院先端総合学術研究科
日時:10月26~30日(毎日午後1時から午後5時30分まで)
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館401-402号室です(講義は英語の予定)